おくりびと(Departures)


【データ】
 監督:滝田洋二郎
 出演:本木雅弘広末涼子山崎努峰岸徹余貴美子吉行和子笹野高史
 制作:2008年
 メディア:Film(札幌シネマフロンティア)
 評価:★★★☆

【コメント】
 チェロ奏者の小林大悟は所属するオーケストラが解散となり東京から故郷の山形県酒田市に妻とともに帰る。地元で就職先を探す大悟だったが、ある日求人広告にあるNKエージェントという会社の就職試験を受けに行くが、そこは「旅のお手伝い」をする旅行代理店ではなく、「旅立ちのお手伝い」をする「納棺師」の派遣会社だった。
 生涯の仕事にする自身がない主人公と、死に係る仕事を嫌う妻や友人との関係や、幼くして失踪した父への思い、個性的で魅力的な社長との関係、それぞれの死を送り出す家族、その場面場面は非日常的ですが、ふと自分とシンクロする場面がでると、糸のつながりが見えたような気がして思わず泣けてしまうシーンが多くありました。(それは将来の自分や妻や母や息子の死を思うことも含まれていたのかもしれません。)