最後の星戦 老人と宇宙3/ジョン・スコルジー

最後の星戦 老人と宇宙3 (ハヤカワ文庫SF)

最後の星戦 老人と宇宙3 (ハヤカワ文庫SF)

評価:★★☆
シリーズ完結。前作でコロニー防衛軍(CDF)と特殊部隊から抜けたジョンとジェーンが、養子のゾーイと生身の体を受け取りあるコロニーで平和な生活を送っているところから話は始まります。そこへ過去の上司が現われ、今起きている新たなコロニーへの移民問題にリーダーとして着任してほしいと言われ、、、
今回は過去の作品とは違い、人種問題や政治的な難題に主人公があたるという感じでS.F.ではあるものの驚くような技術がストーリーに出てきたりはしません(そもそもテクノロジーに対する制約を主人公たちは受けてしまいますが)。過去に所属していた組織の抱える疑惑や矛盾を主人公たちがどういった回答を出すのか?敵は本当に敵対しうる敵なのか?そういったところに読み応えを感じました。