主人公は僕だった(Stranger Than Fiction)
【データ】
監督:マーク・フォスター
出演:ウィル・フェレル、エマ・トンプソン、ダスティン・ホフマン、クイーン・ラティファ、マギー・ギレンホール
制作:2006
メディア:Film(ユナイテッド・シネマ札幌)
評価:★★★★
【コメント】
国税庁に勤めるサラリーマン(独身)の主人公。歯磨きのブラシを動かす回数やバスに乗るまでの歩数なんかを数えてしまったり、計算が得意ということ以外は特に取り柄も無く、日常になんの変化も無くただ生きていくために生きているような人生をおくるという感じ。ただ、ある日頭の中でイギリス女性の声で、自分が主人公かのような物語をナレーションし始めた時…そして、その物語が自分の死で終わることを予言し始めた時…
映画を観た時に、その映画を記憶する衝撃点にはいろいろあると思います。それは例えば俳優さんの演技だったり、映像の綺麗さやアクションの派手さだったり、音楽の素晴しさだったり、脚本の素晴しさだったりすると思います。この映画に関しては一番最後のポイントに関して素晴しい作品だったと思います。
平凡な生活を送る主人公に突然沸いて出た非日常性、そして自分の死に直面した時、どう生きるかといったテーマを抑えた演技で表現する役者さんたちも素晴しかったですし、エンディングの閉め方も好きな部類、今年の中で一番好きな映画です。