サッカー戦術クロニクルII/西部謙司

サッカー戦術クロニクルII

サッカー戦術クロニクルII

評価:★★☆
サッカー戦術クロニクル」の続編。というか、前作は「トータルフットボール」の系譜を中心に解説されていたのですが、今回は、消えてしまった戦術やカウンターサッカーに関する戦術論(トータルフットボールとは反対の戦術)と、昨今の欧州のチームに関する戦術論の2部構成となっております。
著者が本作の中で書かれている通り、フットボールは足で行なうスポーツであり、コートが広いこともあって、バスケやバレーと比較して戦術が未成熟なところがあるかもしれません。しかし、フットボールは、観るものを魅了するエンターテインメント性と競技として勝ちにこだわる現実主義な考え方が拮抗している点が、スポーツとしては最高だよなぁと再認識したしだいです。